ヴォツェック
初めてのオペラ鑑賞です。
ドイツ語の上演ということで、セリフを日本語に訳したものを読み予習して臨みましたが、舞台両脇に日本語字幕が表示され、十分に理解し楽しむことができました。
社会の底辺を生きる貧しい人々のつらく苦しい環境から殺人に至り、その後の悲劇・・・。
舞台には一面に水が張られており、舞台の上から主人公ヴォツェックの部屋が吊り下げられています。水のぴちゃぴちゃという音や、照明によって水面や部屋への鏡のような映りこみや影がとても大きな演出となっていました。
不協和音続きのオーケストラ。
ヴォツェックと妻マリーの唄声と演技力。
セリフはないものの幼い息子の存在感。
世界一流の芸術に触れ、とても品のよい空間に身を置けた満足感があります。
オペラ鑑賞などという高尚な「本命」プラス、東京での一人歩き、新宿伊勢丹でのお買い物、舞台後のイタリアンなどの「付録」が、一層充実した一日としてくれました。
by hareonnamasa
| 2014-04-07 15:47
| おでかけ